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ダークヒーロー★しらゆき(95)       マジカルティーチャー★ベアトリスⅢ
 ジェイさんは私の提案した、自分なりの解釈を大切にするという勉強法を受け入れてくれました。これで、魔法使いへの第一歩はクリアです。この先のジェイさんの勉強も、より魔法使い向きのものへと少しずつシフトしていくことでしょう。

ジェイスタンプ
でも、いきなり自分の解釈を大切にするといっても、どういう風にすればいいのか・・・。なかなか難しそうですね。
 ジェイさんはそう言って、少し難しい顔をします。受け入れた勉強法を、ジェイさんはまだ体験したことがありません。次はその魔法使い向きの勉強法を実際に体験してもらい、体得してもらうことにします。

もふもふベアト
自由に発想していけばいいんです。
 私は魔法使いにとって一番大切なことを、少なくとも私はそうだと信じていることを、彼に言いました。

もふもふベアト
まずは練習も兼ねて、火について魔法らしく解釈していきましょう。火の魔法はよく練習に使われる基本的なものですし、極めればかなり強力なものにもなりますよ。
 そこで私はいったん言葉を切って、少し深く呼吸をしてから、

もふもふベアト
さて、ジェイさんは火って何だと思いますか?

ジェイスタンプ
火が何か?ですか・・・?
 頭を捻って思案するジェイさん。

ジェイスタンプ
何って言われると意外と出てこないですね。普段当たり前に見ているものなのに・・・。

もふもふベアト
でしょ?改まって聞かれると意外と難しいですよね。特に火なんて。
 こんな風にジェイさんが困ってしまうことも予定の内です。むしろ勉強熱心な彼のことです、火についても明確な知識なり答えなりを持っていて、即答されたらどうしようかと思いました。

もふもふベアト
では、代わりに。火ってどんなものだと思いますか?ジェイさんが一番最初に思いつく、火の特徴を挙げてみてください。
 今度の質問には、ジェイさんは苦も無くパッと答えました。

ジェイスタンプ
火は、熱いものだと思います。

もふもふベアト
うん、そうですね。火に触ったらとても熱いです。
 ジェイさんにとって、火は熱いもの。
 他の要素すべてを差し置いて、最初に出てきた火の特徴は、彼にとっての火は、熱いもの。

もふもふベアト
その火は熱いものということを、しっかりと覚えておいてくださいね。聞かれてすぐに出てきたその答えは、ジェイさんの中で火の魔法の根幹になりえるものです。だけど、それだけに縛られることもないように。色々な発想を組み合わせて、ジェイさんの火の魔法は出来上がっていくんです。

ジェイスタンプ
分かりました。気を付けますね。

もふもふベアト
気を付ける、ですか。もっと身軽に構えるとなお良し、ですが、今はそれでもいいです。

ジェイスタンプ
はは、何だか思ってたのとだいぶ違いますね。魔法の勉強って、もっと堅っ苦しいものだと思ってました。でも、こういうのも面白いです。

もふもふベアト
それは良かったです。さて、それじゃあ他の火の特徴も挙げてみましょうか・・・、
 私は予定通り、根幹となる一つ目の発想から派生させて、どんどんとたくさんの発想を生み出して貰うつもりでしたが、彼の「火は熱いもの」という答えが少し気になったので、授業の流れを少し変えてみることにしました。

もふもふベアト
・・・いえ。やっぱりその前に、熱いということについて考えてみましょう。ジェイさんは、熱いってどういうことだと思いますか?

ジェイスタンプ
熱いですか・・・?うーん・・・、温度がとても高い事じゃないかな・・・。
 悩みながら答える彼。確かにその通り。物の温度が非常に高かった時、そのものは熱いことになります。しかし、私の質問の仕方も悪かったですが、これは私の求めていた答えではありませんでした。自由な発想をしろと言った私は、しかし彼の答えを少し、誘導してみることにします。

もふもふベアト
そうですね。私もそう思うし、辞書とかにもそういう風に書いてあります。じゃあ、熱いものを触った時、ジェイさんはどう感じますか?熱いものを触った時の感覚って、別な何かの感覚に似ていませんか?

ジェイスタンプ
痛みですか?
 新しい私の質問に、彼は今度は悩むことなくパッと答えました。そして、その答えは私が彼に望んだもので、その答えが一瞬で出てきた彼に私は何か満足のようなものを覚えました。

もふもふベアト
うん、確かに。熱いって言うのは、痛みに似ていますよね。
 彼の答えを誘導し、望み通りのものを得た私は、しかしそんなことはおくびにも出さずに話し続けます。そんな私を、魔王さまが少し白い目で眺めていました。

もふもふベアト
熱によってもたらされる痛み。火に触ったら、とても熱くて、とても痛いです。

ジェイスタンプ
火は熱いもの・・・。なら、火は痛いもの?
火って、なんだか痛みの塊みたいですね。

 ジェイさんは呟くようにしながら、自らの解釈を深めていきます。

ジェイスタンプ
うーん、でもなんというか、少し抽象的というか、もう少し科学的にも考えないとダメですよね・・・。

もふもふベアト
いいんですよ、それで。魔法ではどちらかというと、科学的な解釈よりも象徴的な解釈を重視しますから。さて、熱いということに関してはこれくらいにして、次に行ってみましょうか。火は他にどんな特徴を持っていますか?

ジェイスタンプ
他にですか。うーん、火は色んなものを燃やしますよね。木とか紙とかも燃やすし、酸素なんかの気体、形のないものまで燃やしちゃいますね。それに物を燃やせば燃やすほど、火は大きくなる。

もふもふベアト
燃やした後に残るものは?

ジェイスタンプ
大体は灰になりますよね。後は物を溶かしたりもするなぁ・・・。あっ、でもそれは融点の話か・・・。
 ジェイさんは色々悩みながらも、たくさんの火に関する発想をしてくれました。
 火は熱いもの。物を燃やしてしまうもの。燃やされた物は灰になってしまい、物を燃やせば燃やすほど火は大きくなること。そして、先ほど私の誘導した、火は痛みの塊という発想。これらはジェイさんが将来使うであろう火の魔法の効果や特徴に、大きく関わってくるでしょう。きっとジェイさんの火の魔法はとても攻撃的なものになるでしょう。しかもその魔法の及ぶ範囲は、かなり広範になることでしょう。

もふもふベアト
さて、火の特徴はこれくらいにしますか。
 私はそこでいったん彼に考えることをやめて貰って、次のステップに移ります。

もふもふベアト
ジェイさん、今度は火はどういう時に生まれるか考えてみてください。
 火を生み出すための方法。
 それは、魔法を使う時に必要になるプロセスです。数ある火の生成方法から何かしらを選んで、それを象徴的なプロセスとして、火の魔法は発動するのです。

ジェイスタンプ
摩擦かなぁ。一番初めに思いつくのは。

もふもふベアト
摩擦ですか。どうしてです?

ジェイスタンプ
マッチですね。僕は夜遅くまで本を読むことが多くて、蝋燭が生活に欠かせないんです。蝋燭に火をつける時にはマッチを使っていますから、それで一番初めに思いついたのが摩擦というわけです。

もふもふベアト
へぇ・・・。かなり明確ですね。じゃ、使い勝手も良さそうだしそれにしますか?ジェイさんの火の魔法の発動方法は。

ジェイスタンプ
魔法の発動方法?
 あれだけすらすらと語ったジェイさんにとって、マッチというものはかなりなじみ深いもののようです。なので私は、あえて他の火を点ける方法を挙げてもらうことをせずに、魔法の発動プロセスの説明をしました。

ジェイスタンプ
へぇ・・・。魔法ってそうやって使うんですね。

もふもふベアト
はい。少なくとも私たちの居た世界ではそうやって使っていました。ジェイさんの火の魔法なら、きっと何かを強く擦って、それをマッチに見立てて発動する感じになると思いますよ。
 ジェイさんは私のそんな説明に、目を丸くしながらも興味深そうに頷きます。きっと彼の読んだ本には、私たちの使うようなやり方は載っていなかったのでしょう。
 きっと見たことも聞いたことも無いような魔法の知識に、ジェイさんは始終夢中になり、それは彼に魔法を教える私にとっても嬉しいことでしたが、果たしてあまり資料がないらしいこの方法で、彼は自分で勉強を続けられるのだろうかという不安も覚えつつ、私たちも魔法講座は日が暮れるまで続きました。


魔王スタンプ(ヘネシス)
今日のわらわの出番、白い目でベアトを眺める。

もふもふベアト
まぁまぁ。いじけないでくださいよ。

魔王スタンプ(ヘネシス)
いじけてなんて、ないわっ・・・!


「火は痛みの塊」
というのは、私のお気に入りの小説に出てきた、お気に入りの考え方です。
すごく好きな考えなので、ぱくっ・・・、オマージュ(って言うんでしたっけ?)させてもらいましたっ。

あと、うぃきぺでぃあで調べたら、火は現象だって書いてありました。
プラズマがどうたらこうたららしいです。
私、今日はひとつ賢くなった!
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しらゆき

Author:しらゆき
メイプルストーリー、いばらでのんびり遊んでます。

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