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ファミリアマスターが征く!(219)       よそよそしい街
ファミリアマスターが征く! -目次-

ファミリアマスターとは?
↑初めての人は読んでね♪

前回:ファミリアマスターが征く!(218)
    -ワクワクの工業街-



カニングシティー
 どこもかしこも整備されて、かといって決して小奇麗な感じでもなく、なんとなく哀愁ただよう夕闇の街道を抜けて、ようやくたどり着いたカニングシティ。そこはここまで続いていた街道と同じく、今まで訪れてきた街々とはやっぱり違った様子の場所でした。
 街道と同じく整備され、整備されていながらも整理はされておらず、色々な建物や機械らしきものが立ち並ぶカニングシティ。街道と同じく、街にも自然の姿を認めることは出来ませんでした。
 今まで見てきた街は、そこにある自然に溶け込み、その土地土地の特色を活かした街づくりをしていたように思えます。それは何も、街を形作る建物や、生活習慣の話だけではなく、その街で転職できる職業においてもそうでした。平地が多く強い風も滅多に吹かないヘネシスは、駆け出し弓使いの練習には最適でしたし、過酷な荒野にあるペリオンは力勝負、体を鍛えてなんぼの戦士にはうってつけ、魔力をふんだんに含んだ木々に囲まれ、古くから閉ざされ、英知を蓄えてきたエリニアはまさに魔法使いの街と言えました。
 そしてここは、盗賊の街カニングシティ。
 盗賊と言うと、やはり少しアウトローな感じがします。思わずなるほどと頷いてしまう程のカニングシティのアウトローな、スラム的な雰囲気は、まさに盗賊の街と言う感じがしました。木を隠すなら森の中、如何にも人工的なこのカニングシティは、人を隠すために、盗賊が隠れるために、こういう形になったのかもしれません。
 そんなことを考えながら、私はふと空を見上げてみます。
 乱雑に立ち並ぶ数々の建物の合間から、覗く夕闇の空。徹底的なまでに自然のないこの街で、その夕闇の空と言う大きな自然は、この盗賊の街を覆い尽くし、このどこか寂しげなスラムをより一層ノスタルジーに染めていました。

あてどないしらゆき
 さて、まずはどこに行こうか。やっぱり街に来たら転職官さんに挨拶かな。だけど、転職官さんはどこに住んでるんだろう。盗賊の転職官さんだし、もしかしたらものすごく分かりづらい場所に隠れ住んでいるのかもしれない。
 私は鞄に手を入れて、そこにしまったジェイさんのくれた二通の手紙に触れてみます。私宛ての手紙と、彼の弟、アレックスさん宛ての手紙。その二通の手紙の感触は、寂しげでどこかよそよそしいこの街の中で行く当てのない私を勇気づけてくれました。それは私宛ての手紙はもちろん、アレックスさんに宛てた手紙にも言えることでした。
 私は今までの冒険で、ペリオンに行った時は戦士の力を目当てにしていましたし、エリニアに行った時は魔法に興味津々でした。しかし、どうも盗賊と言うとはっきりとしたイメージが沸かず、私は今までの冒険の中で、最後の街と意気込みながらも、一番目的意識もなくこの街を訪れたのでした。そんな中で、アレックスさん宛ての手紙は私に目的をくれました。とりあえずは、アレックスさんにこの手紙を届けなくてはいけない。そして出来ることなら、帰って来るように説得しなくてはいけない。行く当てもなくフラフラと彷徨う私に、ジェイさんのくれた手紙はそんな目的をくれるのです。
 それに、私宛ての手紙もあります。私宛ての手紙と言うのは、なんだかそれだけで励まされます。私は手紙を読もうかと思って、封筒を鞄から取り出しかけるのですが、いや、これはもう少し落ち着いてからじっくりと読もうと思い直し、封筒を鞄の奥の方へと押し戻し、しまった封筒を撫でる手を鞄から取り出して、私は自分を元気づけるように大きく手を振って、この寂しげでよそよそしい街を歩くのでした。
 まずは、誰か一人でも知り合いを作らなくてはいけません。
 寝床にご飯、それを手に入れるための何かの仕事を見付けるために、とにかくこの街に住む知り合いなり友達なりが、余所者の私には必要なのです。今までの冒険の経験からそう考えた私は、とりあえず話しかけやすそうな人は居ないかと、街を歩いて探してみることにしました。

怪しいおじさん
 しかし、さすが盗賊の街と言うだけあって、どうも人々はよそよそしい感じです。よそよそしくて、少し怖い。
 見てください。このおじさんを。
 渋い表情をしてポケットに手を突っ込み、スポーツバッグに腰掛けてただじっと座っています。渋い表情のおじさんはフードを目深にかぶって、その下にはさらに頭巾のようなものまでかぶって、メガネをかけています。そのメガネは夕闇のわずかな光を反射して、その奥にある目を隠してしまっています。このおじさんは、ただ一点を見詰めるように下を向いて、だけどその目を隠すメガネのせいで、本当はどこを見ているのかもわかりません。
 もしかしたら、メガネの下で目だけをじろりとこちらに上げて、私をじっと見ているのかもしれない。
 なんとも言えないよそよそしい雰囲気に満ちた街に、一人迷い込んだ私はそんな妄想をしてしまい、途端にこのおじさんが怖くなりました。
 あぁ、なんか嫌だな。
 実際はおじさんはただ地面の煉瓦を見詰めているだけかもしれないし、むしろその可能性の方が高いです。ただの被害妄想。心が不安になっている時は、そういう根も葉もない妄想をしてしまいがちです。
 けれどこの少しおっかない通りで、一度そんな妄想をしてしまった私の頭の中は、更なる妄想にかきたてられます。心強いファミリア達、私自身も冒険を通して色々と場馴れしている。けれど妄想のせいか、はたまた本当にそうなのか、このおじさんからは妙な凄みを感じました。
 この通りはやめておこう。回り道をしよう。
 私はそう結論付けて、わざとらしくないように気を付けながら、もと来た道をしれっと戻っていきます。

魔法使い・・・?
 もと来た道を戻り、今度は街の入り口にあったレンガの階段を降ります。コンクリートの建物に、レンガ造りの地面が特徴のカニングシティは、道が上下に分かれています。入り口のすぐそばには階段があり、それを上がれば建物が立ち並ぶ街の上層部。階段を下れば比較的整然とした下層部と、道が続いているようです。下層部は上層部に陽が遮られて少し薄暗いですが、それでも建物を含めて物が少なく見通しが良く、私は通るならこっちだなと思いました。
 そして、早速階段を下りはじめると、今度はお姉さんが居ました。
 お姉さんは長い髪をしていて、先端に宝玉のついた長い杖をついています。少し露出が多いけれど、エリニアで見た妖精のような服装をしていて、如何にも魔法使いと言った感じのお姉さんです。
 このお姉さんなら、怖くないかも・・・。
 そう思い話しかけようと彼女に近づくも、私は今度は素知らぬ顔で彼女を通り過ぎてしまいました。
 やっぱり、あのお姉さんちょっと露出が多いよ。お化粧も結構濃かったし、なんだか怖いよ。
 ・・・・・・。
 むぅ、少し疑心暗鬼になっていますね。

もっと怖いおじさん
 疑心暗鬼になり、どうもうまく取っ掛かりがつかめない私は、今度こそ本当に怖そうな人を発見しました。
 先ほどのメガネのおじさんと似たような恰好をして、彼と同じくスポーツバッグに腰掛けたおじさん。しかしこのおじさんは、先ほどのおじさんよりもなお目深にフードと頭巾をかぶり、ニットで口元まで覆い隠しています。顔の部分で、唯一まともに見えるのは鼻くらいの、このおじさん。
 あぁ、ダメだ。さすがにこのおじさんは怖い。これは本当に怖い。
 しかし、先ほど街の上層部の道を引き返してこの道に来た私は、もう一度道を引き返すことも出来ずに、出来る限りそっぽを向いて、さっきのお姉さんにしたように、素知らぬ顔でこのおじさんの前を通り過ぎることにしました。しかし、

素知らぬ顔で
 おじさんの前を通り過ぎ、ほっと一安心していると、後ろからふと声をかけられました。

声を掛けられた!
 渋くて低くて、自然にドスの効いたような、しかしそれを押さえたような声。
 あの怖いおじさんが私に話しかけてきたのです。
 見た目に違わず、恐ろしげな声をしたこのおじさんに話しかけられた私は、思わず走って逃げだしたくなります。しかし、おじさんの話しかけてきたその内容は、私にとって魅力的なものでした。
「お前、この街で仕事を探してみないか?」
YOU、仕事探してるのかYO?


ファミマススタンプ
と言うか、見た目だけでこんなに怖い怖いって、私失礼だなぁ・・・。
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しらゆき

Author:しらゆき
メイプルストーリー、いばらでのんびり遊んでます。

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