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ダークヒーロー★しらゆき(99)       魔王様と麗しのエルフ
ヘレナ
 ヘネシスでの悠々自適の日々を送っていたわらわ達の前に、ある日突然、長い髪をしたエルフの弓使いが現れたわ。
 わらわ達がその日のキノコ狩りも終わって、今日はジェイとの勉強会も無く、またカミラも例の文通相手への手紙を書くのに忙しくて(カミラは手紙を盗られて無くしてしまったことと、それをわらわが見つけ出してあげたことを書くと言っていたわ。遠い異国の地にまで、わらわの名声が轟くのね!)、わらわ達はすることもなく、のんびりと街にある木陰でお昼寝をしていた。
 横になって空を眺めて、空をゆらゆらと泳ぐ雲に気持ちを委ねて、うつらうつらとまどろむわらわとベアト。時々ふっと浅い眠りに落ちては、まどろんだまま目を覚ましてそよ風や空の青さを楽しむ。そんな溶けていきそうな昼日中、そのエルフはまるでわらわ達のまどろみを妨げるように、ザっと音を立てて下草を踏み鳴らして、わらわ達の前に現れた。
 そよ風に揺れる下草のさわさわとこすれ合う音、それに小鳥の鳴き声や遠くで聞こえる足音。それらの柔らかな音に満ちた静寂を、そのエルフの立てたわざとらしい足音が破る。
 それは、とても綺麗なエルフだったわ。
 まぁ、エルフと言えば大体が綺麗な顔形をしているものだけれど、それでもそのエルフは、わらわが今まで見たことのあるエルフの中でも際立って美しかった。
 さらりと流れる薄い緑色をした長い髪はとても艶やかで、燦々と降り注ぐ午後の陽を受けて頭の丸みに合わせて円形の輝きを放ち、それはまるで光で出来た冠をいただいてようだった。その長い髪は風にさらりと流れる軽やかなもので、とても上品な感じのするものだったけれど、黄金のサークレットをヘアバンド代わりにして、思い切り分けられた前髪がどこかあか抜けていて、このエルフが綺麗なだけのエルフではないことを物語っているようだった。そのあか抜けた前髪の下に覗く目は凛々しくて、これまたその髪と同じく宝石のように透き通る緑色をしていた。そして、軽やかに流れる髪をかき分けて覗く、エルフ特有の長く尖った耳。わらわは今までそれなりにたくさんのエルフを見てきて、耳以外にも相手がエルフかどうかを見分ける手段をいくつか知っているけれど、しかしこの長く尖った耳こそが、何よりもエルフという種族の目印になるものだった。
 それにしても、この辺りでエルフなんて珍しいわねぇ。エリニアにだって、妖精はたくさん居たけれどエルフは居なかったのに。それにこのエルフを、わらわは見たことがあるわ。このエルフはわらわがヘネシスへやってきた日、カミラと話していたわらわ達のそばにあった、街一番の大きな建物の窓の奥から、わらわ達のことを見ていたエルフだわ。

ヘレナスタンプ
貴女は何者ですか?
 唐突にエルフは言った。
 自ら名乗ることもせずに、先に相手の名を聞くなんて、なんて不躾なのかしら。せっかくの美貌がその美しくない行為のせいで台無しだわ。でも、あの透き通る宝石のような目を吊り上げて尖らせてわらわを見るその目付きに、その見た目通りの凛と良く通る声の中に、まるで押さえつけられるように隠された、けれど隠し切れない敵意を、わらわははっきりと感じることが出来た。
 何だか良く分からないけれど、このエルフはわらわ達に対して、明らかに、そして強く敵意を抱いている。そんな敵意を抱いた相手に、名を聞くならば先に名乗れ。などという礼儀作法を求める方が無理な相談なのかもしれないわね。

魔王スタンプ(ヘネシス)
ふふっ、人に名前を聞くなら、まずは自分から名乗れと、貴女の居た里では教わらなかったのかしらね?エルフというのはもっと礼儀正しい種族だと思っていたけれど。

ヘレナスタンプ

 嘲笑を含ませたわらわの皮肉に、エルフな吊り上がった目をこれでもかと言う程に、さらに吊り上げてわらわを睨みつけた。
 あらあら、怒らせちゃったかしらね。
 けれど、これ以上意地悪するのも可哀想だし、人を小馬鹿にしたような態度でおちょくるのも美しくないから、わらわはエルフの望み通りに、名乗って上げることにする。

魔王スタンプ(ヘネシス)
まぁ、いいわ。わらわはしらゆき。魔王しらゆきよ!!

ヘレナスタンプ
魔王・・・!?
 名乗ったわらわに冠せられた魔王と言う言葉に、エルフは少し目を丸くして、歯をギリっと軋らせて、驚きをあらわにする。

 ふふっ・・・。ふふふふふ・・・。
 ふはははは・・・!
 ふぁーっはっはっはっはっはっ!!
 これよ。これだわ!
 わらわの求めていた反応はこれよ!
 わらわが魔王と名乗っても、どいつもこいつもまるで子供のごっこ遊びでも眺めるような、それかどこか平和ボケしていて、魔王が何か分かっていないかのようなとぼけた目で皆わらわを見るんだもの。
 この世界にやってきてからというもの、そんなお決まりの反応に少し辟易していたわらわは、ここに来てようやく欲しかった反応を手に入れた。
 さぁ、恐れ戦きなさい。美しきエルフよ!
 貴女が迷い込んだのは魔王のお膝元。貴女が敵意をむき出しにして睨みつけたのは魔王なのよ。その自殺行為を、絶望の中でただひたすらに悔いるが良いわ!


もふもふベアト
久々に思いっきり高笑いしましたね。

魔王スタンプ(ヘネシス)
わらわのお家芸だもの。これがなくちゃ物足りないわ。


ヘレナスタンプ
見てください。
私のスタンプ、ちゃんとアホ毛までしっかり写っているでしょう?
中の人の拘りだそうです。
ちなみにアホ毛っていうのは、ぴょんと一束だけ跳ねた髪の毛のことです。
アホっぽいでしょう?
って、誰がアホですか!
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しらゆき

Author:しらゆき
メイプルストーリー、いばらでのんびり遊んでます。

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