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ファミリアマスターが征く!(223)       電車とコウモリと・・・
ファミリアマスターが征く! -目次-

ファミリアマスターとは?
↑初めての人は読んでね♪

前回:ファミリアマスターが征く!(222)
    -科学の洞窟-



いざ、地下鉄へ!
電車とコウモリ
 地下鉄への入り口となっていた、あの近代的な形をした不思議な柵を越えると、そこには広大な空間が広がっていました。
 まるで洞窟のような、ただっ広い空間。薄汚れ、所々欠けてしまったコンクリートの地面は寒々しくて、けれどこの地下の空間に流れる空気は何だか生温かくて、それがどうにもミスマッチでした。
 そしてこの空間は、ただっ広くありながらもがらんどうという訳ではなく、たくさんの物がひしめきあっていました。とても古く、赤さびてしまった鉄の足場は幾重にも重なり、奥へ奥へ、上へ上へと続いています。地面から柱に支えられ立っているものもあれば、同じ柱を使って天井から吊るされている物もあります。パッと見ただけではどうと言うことはありませんが、この薄暗く、地面の下の空間でのその光景には、ずっと見つめているとどこか天地の感覚を失ってしまいそうになるものがありました。地面の下の空間にある、寒々しいコンクリートの地面に、私は今立っているのです。それだけでもなんだか違和感があるのに、天井から柱が垂れて、それに足場が取り付けられて、下からはまるで足場が浮かんでいるように見えるその光景は、どうにも不思議で、地下にあって天空に来たような錯覚を覚えます。
 地下空間にあるのは、そんな少し風変わりな赤錆びた鉄の足場だけではなく、コンクリートの上に点々と並び続ける、口からたくさん詰め込まれた中身をチラつかせるゴミ箱に、それによく分からない、鉄パイプや金属板を組み合わせて作ったオブジェのようなものも、点々と並んでいます、その不思議で機械的なオブジェには、それはうっすらと光を放っているから恐らく電気を使っているのだろうけれど、赤い字で数字が書かれていました。
 一体なんだろう、これは。
 私にはそのオブジェが何かはさっぱりでしたが、何となく触らない方が良いように思えたので、そっとしておくことにします。まぁ、電気も流れているみたいだしね。ビリビリ感電は勘弁です。
 そしてただっ広くもそんなたくさんの物でどこか散らかったこの空間の奥に見えるのは、大きな大きな箱がいくつも連なった、蛇のような・・・。
 本で見たのと同じです。きっとあれが電車です。
 地下鉄の奥の方に、電車が見えます。電車には昔本で見たとおり、たくさんの窓が付いていて、その下には車輪がついていて、そして上の方には電車が動くための電気を取り入れるための、金属の装置のようなものが付いていて、その装置にはコードが繋がっていて、電車の乗った線路、電車が走るための専用の道のことを線路と言うのですが、その線路と同じ道筋で、電気の流れるというコードが伸びていました。
 地下鉄の奥、蛍光灯の薄明りも届かない奥の方まで延々と伸びていく線路とコード。暗い深淵が口を開けて待っているそこに、それらは距離のため徐々に細く小さくなっていきながら、飲み込まれていっていました。
 その線路とコードに伝って走るのであろう電車は、しかし今は動いていません。まるで眠った強大な蛇のゴーレムのように、あるいは何かの、まるでヘネシスのゴーレム寺院みたいな巨大な遺物のように、それは堂々とした装いで、重々しく鎮座していました。
 電気が流れ、人が乗れば、あれは動くのだと言います。
 それも、おてんばしらゆきと言われた足には少し自信のある私よりも、ずっとずっと速く。
 あんな大きなものが、そんなスピードで走ると言うことをにわかには信じられない私。けれど線路と言う専用の道を用意され、その線路の上に車輪を付けて鎮座するその姿は、まさに走るための乗り物の姿で、それが走ることはにわかには信じられませんでしたが、それでいて何故かそのことには説得力がありました。
 巨大な蛇のゴーレムのように見えて、けれど決して生きてはいない、科学の乗り物、電車。
 しかしここ地下鉄にも生き物は居ます。暗闇を好むと言うモンスターが、たくさん住み着いていると駅員さんも言っていました。
 その暗闇を好む生き物として、私が初めに発見したのは飛び回るたくさんのコウモリでした。コウモリは何度か見たことがあります。夕方から夜にかけての、あの薄暗い、夜の帳の降りかけた時間に、ヘネシスでも時折飛び回っていました。しかしそんな時折見かける程度のヘネシスのコウモリとは違い、ここに住むコウモリは、まるでこの地下鉄の王様のように、縦横無尽、あちらこちらを、たくさんの数で群れを成して飛び回っていました。暗闇を好むモンスターの内の一種類。素早く飛び回るコウモリのモンスター。彼らは大きな目と耳をしていて、それを使って、蛍光灯の薄暗い光の届かない場所も多いのであろうこの地下鉄でもわずかな光と響く物音を捉えるのでしょう。

空中戦(コウモリ)
 そんなコウモリは、私たちがお目当てのモンスターを探して地下鉄を奥へと歩いていると、時たま襲い掛かってきました。初めて戦う、空を飛びまわる相手。けれど新しい仲間の二匹のマンドラゴラたちはそんな相手にも素早く対応して、反撃をしてくれました。私も今まで培ってきた弓矢の扱いの能力を活かして、二匹を援護します。私の矢には威力はないけれど、照準に関してはそれなりの自信があります。飛び回る相手との実践は確かにこれが初めてでしたが、今までにそういう相手を想定しての訓練も、何度も繰り返してきました。私の矢は過たず、確実にコウモリに狙いをつけ、彼らを怯ませます。

オバケ発見?
 そんなコウモリとの攻防を続けながらしばらく線路に沿って地下鉄の奥へと進んでいくと、そこには、今まで見たことも無いような生き物が居ました。
 ・・・・・・。
 生き物、なのでしょうか?
 寒々しいような白さをした布きれを被り、フワフワ宙を漂いながら動き回るその姿は・・・、
「オバケ・・・?」
 自分で発したその呟きに、背筋にヒヤリと冷たいものが流れます。
 暗闇を好むモンスターが住み着いていると聞いて、私は確かにオバケを想像しましたが、この子たちはまさか、本当に、オバケなのかな・・・?
 寒々しいコンクリートの上を、寒々しい白い布切れが漂う光景。そこに流れる空気は薄ら温かくどこかじっとりとしていて、このうすら寒い光景を見て思いましたが、その空気は何かこの世ならざる者の存在を肯定しているようでした。
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しらゆき

Author:しらゆき
メイプルストーリー、いばらでのんびり遊んでます。

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