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ファミリアマスターが征く!(225)       不吉な存在
ファミリアマスターが征く! -目次-

ファミリアマスターとは?
↑初めての人は読んでね♪

前回:ファミリアマスターが征く!(224)
    -暗闇に潜むモノ-



vsオバケ2
 白い布の中から何かが抜けるように、布の隙間からバフっと空気を発散し、被っていたその白い布以外に存在した証を何も残さず霧散してしまったジュニアレイス。
 ジュニアレイスが居た場所に、落ちているその白い布の上に、いつまでもいつまでも冷たい空気が残っていると言う錯覚。
 そして、そんな空気を感じて、ほの暗い電車の窓の中に何かがちらついて見えた錯覚。
 そんなたくさんのモノに、得体の知れない怯えを抱いていた私。
 ・・・・・・。
 今やそれも、懐かしいです。

vsオバケ
 数が、多いよ!!
 ネーラさんはジュニアレイスを150匹退治して、彼らの被っている白い布を50枚も集めてきてくれと言いました。
 初めは特に何も思いませんでしたが、150匹と言うその数は、今まで色んな街でこなしてきたたくさんの仕事を思い返してみても、そうそうある数ではありませんでした。たぶん、ペリオンでボアと戦った時くらいなんじゃないかな?そんなにたくさんやっつけたのは。
 たくさんのジュニアレイスと戦って、やっつけていく度に、私の中の得体の知れない怯えもいつの間にか消えてしまって、今じゃ冷たい空気も火照った体には気持ち良いし、電車の中でちらつく影も全く気にならなくなりました。
 ・・・え?
 それじゃ錯覚じゃないじゃないかって?
 うーん、確かにそうだけれど、でも、もう慣れちゃって、私ははっきりと感じるそれらを錯覚と決めて気にしないことにしたのでした。
 冷たい空気は確かにあるけど、だからと言って何かが起こるわけでもないし、窓の奥がちらつくのは天井の蛍光灯が瞬いたからかもしれない。そう考えて、とにかく気にしないことにしたのです。
 だって、そんなことをいちいち気にしていたら、いつまで経っても仕事が終わらないもの。
 150匹と言う数がそれだけ多いのです。
 そして、そんな風に次から次へとやっつけているにも関わらず、ジュニアレイスは次から次へと、暗闇の中からまるで湧き出すように、私の前へと現れます。湧き出てきた場所にある大きな暗闇が意思を持って分離して小さな暗闇となり、それが白い布にくるまって明るい場所まで出てきたかのようです。暗闇は影がないと存在できないので、だからジュニアレイスは布切れに包まって、薄明るい蛍光灯の光から守ってくれる影を作っているのではないでしょうか?
 そんな風に、戦いながらもジュニアレイスという正体不明のモンスターについて考察し始めた頃。

アリススタンプ
しらゆき、今ので150匹達成ね。
 ふと、アリスがモンスターブックの中から語りかけてきました。
 賢いアリスはその中から、私がやっつけたジュニアレイスの数をしっかりと数えてくれていたようで、考え事をしていた私に仕事が終わったことを教えてくれたのでした。そして鞄の中を確認してみると、彼らの落としていった白い布切れも、50枚以上はちゃんとありそうです。

アリススタンプ
仕事が終わったなら、早く帰りましょう?
ジュニアレイスはそう強いモンスターではないけれど、少し不吉な存在よ。
あれが何で白い布を被っているか、考えなかった?

 物知りのアリスは今日は饒舌で、今日は久しぶりにモンスターについてたくさんの事を話してくれました。


ファミマススタンプ
うーん、布切れの中に暗闇を作る為?
 そんなアリスに私は先ほど考えたことを話してみますが、アリスの答えはそれとは少しだけ違ったものでした。 

アリススタンプ
さすがしらゆき。いい線行ってるわ。
でも、それは少しだけ違う。死者は昔から、白い布を身に纏うもの。
死装束は真っ白だし、亡くなった人の顔には白い布をかけるでしょう?
そしてあの白い布には、故人の顔を悪霊から隠すためと言う意味合いがあるの。


ファミマススタンプ
へぇ・・・。
あれはそういう意味だったんだ。


アリススタンプ

そうよ。そして見てみなさい。
ジュニアレイスは白い布を全身に被っているけれど、顔だけは出しているわよね?

 アリスのその言葉に、私は何だか体の底が冷え冷えとするような気持ちになりました。

アリススタンプ
とても、不吉だわ。
だから、用が済んだのならここから早く去りましょう?

 言われて、私は足早に元来た道をとり、地下鉄から立ち去ります。
 さっきまで忘れていた、蛍光灯の放つジーっと言う耳鳴りのような音が、まるで後ろから追いすがってくるようだと感じました。


見る目のあるネーラ
 街に戻り、仕事が済んだことをするとネーラさんは大喜び。
 どうやら彼女が思っていたよりも、私は早く仕事を終えることが出来たようです。
「やっぱり私って見る目があるんだから。」
 私の仕事のスピーディさよりも、自分の見る目の正しさを絶賛するネーラさん。最初に会った時から思っていたけれど、どこかマイペースな人です。
 そんなネーラさんは、しかしお礼のことは忘れずに、しっかりと仕事への報酬をくれました。
 これでしばらくは、このよそよそしいカニングシティでもやっていけそうです。
 ゼイエムさんの仕事から立て続けに二つ目の仕事も終えて、私の懐は温まり、心には安心が広がりました。

また何かあったら
 ネーラさんは別れ際にそう言って、手を大きく振って私を見送ってくれました。
 ゼイエムさんもまた仕事があったら呼んでくれるそうだし、しばらくは食いっぱぐれることもなさそうです。
 とりあえずの安心を得た私はもう随分と深まった夕闇の街の中を、寝床を求めて歩き出すのでした。
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しらゆき

Author:しらゆき
メイプルストーリー、いばらでのんびり遊んでます。

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