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ダークヒーロー★しらゆき(115)       ベアトリスの鶏がらスープ
リナさんスタンプ
ふふ。最近は魔王ちゃん、よく食べるようになったわね。
 食卓に並んだたくさんの料理。
 今日のご飯はなんだかいつもより少し豪華。なんて言ったって私も手伝いましたからね。美味しそうな琥珀色をして、温かな湯気を昇らせるあのスープは、私が味付けしたんですよ。まぁ、味付けの指示はリナさんにしてもらいましたけどね。
 スプーンで掬って口に運ぶと、ほんのりとスパイスの効いた香りが鼻に抜ける、野菜やお肉の出汁が聞いたスープはとても美味しいです。
 そんなスープの味付けを指示してくれたリナさんは、何やらにこにことしながら魔王さまを眺め、言います。

魔王スタンプ(ヘネシス)
え?そうかしら?
 言われた魔王さまは、少しきょとんとした様子。

リナさんスタンプ
そうよ。少し前まで、何だかあんまり食べなかったから。
 私しか気付いていないと思っていた魔王さまの変調に、しかしリナさんはある程度気が付いていたようです。とは言え、それ以上は言わない彼女は、魔王さまが少し食欲がなかった程度にしか思っていなかったようです。
 やっぱり、私ほど魔王さまのことに気付ける人なんていませんよね。ふふん。

魔王スタンプ(ヘネシス)
まぁ、そうかもね。
 リナさんのそんな言葉に、魔王さまはさらりと、何ということはないという調子で答えました。
 答えて、あのスープを口に運ぶ魔王さま。

魔王スタンプ(ヘネシス)
へぇ、美味しいわね。
 少し目を丸くして、私を見て、言います。

魔王スタンプ(ヘネシス)
これ、貴女が作ったのよね。凄いわ。
 へへん、どんなもんだい。
 リナさんは、そんな食欲の復活した魔王さまを見て目を細め、私は得意気になりながらもたくさんの美味しい料理に舌鼓を打ち、夜が過ぎていきます。
 そして、やがて、

魔王スタンプ(ヘネシス)
リナ。
 魔王さまが、唐突に彼女を呼びました。

魔王スタンプ(ヘネシス)
旅立つことにしたわ。もう少ししたら、ここから出て行くことになるわ。
 そのそれなりに重大な事柄を、魔王さまはこともなげにさらりと言い放ちました。

リナさんスタンプ
そう。それは寂しくなるわね。
 そしてリナさんは、魔王さまのその唐突な台詞を、魔王さまと同じくこともなげに受け止めてみせました。

リナさんスタンプ
でも、世界征服のために旅してるんだものね。なら、頑張って欲しいわ。

魔王スタンプ(ヘネシス)
ありがとう。
 それから、少しのしっとりとした空気を残して、食事は続きました。
 リナさんは目に少しの寂しさを残しながらも、相変わらず魔王さまを微笑と共に見つめ続けているし、魔王さまは料理の一つ一つに感心しながらそれをゆっくりと口に運び続けます。
 そんな中私だけが、ぽかんとしていました。
 なんというか、淡白な感じです。
 旅立ちを迷っていたように見えた魔王さまはそれをさらりと告げてしまうし、リナさんも唐突な報告にさして驚きもせずに頷き、それきりです。

もふもふベアト
リナさん、驚かないんですね。
 だから私は言ってみます。
 リナさんのそのさらりとした様子について。またその言外で、魔王さまの唐突な告白について。

リナさんスタンプ
ふふ、慣れているもの。
 リナさんは、はにかんで答えます。

リナさんスタンプ
旅立っていく子を送り出すのはね。旅している子はそういうものだもの。長い事暮らしてきたこの街をある日突然出て行って、時折帰ってきて、でも、またすぐに出て行く。
 魔王さまと同じ名前だという、この街で育った冒険家の女の子のことを目の奥に浮かべて。

リナさんスタンプ
旅人って、そういうものだわ。きっと。

魔王スタンプ(ヘネシス)
そうね。
 魔王さまは、そんなリナさんの言葉に同意します。

魔王スタンプ(ヘネシス)
旅って、そういうものだわ。
 先の言葉に注釈を加えるでもなく、さらに言及するでもなく、魔王さまは同じ意味の言葉を重ねました。

魔王スタンプ(ヘネシス)
それで・・・、
 魔王さまは、その重ねて言葉の後にさらに続けます。

魔王スタンプ(ヘネシス)
貴女はそれで平気?ベアト。

もふもふベアト
・・・・・・。
 黙りこくる、私。
 別に、それで平気ではないから、黙りこくったわけではありません。
 魔王さまの言っていることの意味が分からなくて、それを理解するために、私はしばらく、黙りこくってしまったのです。

もふもふベアト
え?

魔王スタンプ(ヘネシス)
え?じゃないわよ。
 魔王さまは、何を言っているの。と言わんばかりの表情。

魔王スタンプ(ヘネシス)
旅立つけれど、貴女はそれで平気かって聞いているの。
 何を言っているの。は私の台詞でした。

もふもふベアト
平気かって、どういうことですか?
 だから私はそれを口にします。

もふもふベアト
もしかして、私が嫌がるとか思ってます?
 言葉に、少しばかりの憤りを込めて、言ってやります。

もふもふベアト
私は魔王さまのお付きですよ。どこにだってついていくし、魔王さまの言うことが一番です。確かにヘネシスは居心地が良いけど、魔王さまについていかないわけがないじゃないですか。
 その言葉を聞いた魔王さまは、それからリナさんまで、クスリと小さく笑って言います。

魔王スタンプ(ヘネシス)
ふふ、それでこそわらわのベアトね!

「さすが魔王のお付きね。サマになってるわよ。ベアトリスちゃん。
 ・・・・・・。
 ちくしょう。魔王さまにからかわれた!


もふもふベアト
ベっ、ベっ、ベっアトの鶏がらスープぅ♪

魔王スタンプ(ヘネシス)
まるで貴女から出汁を採ったスープみたいね。
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Author:しらゆき
メイプルストーリー、いばらでのんびり遊んでます。

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